小袋石(こふくろいし)
■住所:長野県茅野市高部 地図
■創建; 不詳
■本殿の様式; 磐座
■例祭;
■御祭神;
写真
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■雑感
磐座信仰の形跡が残る貴重な場所。始めてこの石を見た時、三重県熊野市にある丹倉神社(あかくらじんじゃ)の磐座を思い出した。
山の斜面にあるため、下から見上げると想像以上に迫力がある。見た感じは不安定だが安定しているのだろう。関係ないことだが、なんとなく【不安定な自由】【安定した不自由】の話を思い出した。
太古に八ヶ岳の噴火に関連し、現在の諏訪湖よりも巨大な湖になったという。そして、ここまで水位が上がったことから舟つなぎ石。なんとも興味深い話である。小袋石は角礫岩ではないだろうか、さざれ石のようになっていた。
苔のむすまで・・・
■境内案内板より
小袋石と磯並社
諏訪七石の一つで磐座(いわくら)信仰遺跡である。別名「舟つなぎ石」ともいう。高さ六間五寸(12.3メートル)、横四間二尺(7.8メートル)と古図にある。小山のような石である。小松数本が岩の割れ目に自生し、頂上に舟をつなぎやすい形が見られる。太古、諏訪湖の水がここまでついていて、舟をつないだと言い伝えられている。
小袋石の下方に石の祠があり「磯並社」である。大祝(おおほうり)職位のときの「上十三所御社参」の重要祭場の一つ。近くに瀬明神・穂股明神・玉尾明神もあったという。古図によれば神事屋・舞台・五間廊・帝屋などがあって、旧暦三月午日の祭りには草花でかつらをつくり額にかける風習があった。
境内社 |
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磯並社 | |
瀬神社 | |
穂股社 | |
玉尾社 |