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安房神社(あわじんじゃ)

■住所:山梨県韮崎市旭町上条中割  地図

■創建; 不詳

■本殿の様式; 流造

■例祭; 9月25日

■御祭神; 天太玉命(あめのふとたまのみこと)

写真

■雑感
阿波忌部氏が、甲斐国(山梨県)に辿りついた経緯が窺える神社になる。鎮座地からは甲府盆地が一望できることから、甲斐へ来た忌部氏がここを拠点として県内の各所に麻穀の業を広めて行ったのであろう。ここから盆地の対岸には倭文神社が鎮座し、周囲の地域では麻と絹で織られた倭文織りが栄えていた。その麻殖産もこの地を拠点とした忌部氏の伝承によるものではないかと考えられる。甲斐国(山梨県)において、阿波忌部氏の軌跡の残る希少な神社ではないだろうか。

本殿には扇に日の丸が見られ、流造りの立派な社殿であった。境内には見事な桜の木があり、訪れた日、桜は散り始めてはいたが、美しい花と花びらの絨毯が境内を美しく演出していた。

 


■境内案内板より
由緒『甲斐國志』黒印神領一石六斗二升社地一町許リ社記ニ至リ麻・穀ヲ播殖シ天王命ヲ祀ルト至ヘリ』とある。安房国(千葉県)安房神社は神武天皇東征に際し、天富命(あめのとみのみこと)が勅命により阿波(四国)の斎部氏を率いて東国治定開発のため当地に来り、安房と名づけてそこに祖先である天太玉命(あめのふとたまのみこと)を祀って安房神社と称したといわれる。四国阿波国(徳島県)には大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)と忌部神社とがあって、忌部神社は阿波の忌部氏の祖神である天日鷲命(あめのひわしのみこと)を祀る。この神は天太玉命に隷属しているが、大古穀や麻を植えて紡績の業を創始した神で麻植の神ともいわれ、天照大神の石窟かくれのときには穀や麻をもって和幣をつくり、また神武天皇の御代天富命はその神裔を率いて肥よくの地、阿波国に至り穀・麻を植えて大いに業を興した。その子孫は阿波忌部氏として此に留り、践作大嘗祭のときには木綿麻に御贄として奉仕することを例としたといわれる。また大麻比古神社は大麻比古神(天太玉命の別名)を祀り、その孫である天富命が忌部氏を率いて麻穀等による殖産興業の基を開いた地である。このように安房神社は殖産興業の神であり、また国の祭祀をも掌司した天太玉命を祀り、それは安房国の斎部(忌部)が始めてこの国に来て麻や穀を播殖するに当り礼ったと伝えられるが勧請鎮座のことは不詳であり、しかし『甲斐國社。記寺記』には当所の鎮守、一村一社、の産神とあり社地も一町ばかりとあるので、当時は相当な神社であった事が知られる。なお祭神について『北巨摩郡誌『北巨摩郡勢一涯』峡北神社誌には大己貴命(おおあなむちのみこと)少彦名命(すくなひこなのみこと)となっているが、慶応四年(一八六八)に提出した社記には、太玉命とあるのでおそらく明治になってからの事であろう。


忌部氏の形跡・山梨県

 


 境内社;

駒岳社・山神社・金山社・天王社

 

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ガーデンデザイナー本間吉隆が庭創りの探求の為に訪れた神社巡りの記憶です。

 

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