秋葉神社(あきはじんじゃ)
■住所:山梨県北杜市須玉町江草 地図
■創建; 文明二年(1470)
■本殿の様式; 流造
■例祭; 十月十八日
■御祭神; 天太玉命(あめのふとたまのみこと)、迦具土命(かぐつちのみこと)、大日霊女命(おおひるめのみこと)、誉田別命(ほんだわけのみこと)、大物主命(おおものぬしのみこと)
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■雑感
山梨県北部みずがき湖(塩川ダム)・信州峠方面へ向かう江草地区に鎮座する。この神社の起源は、御祭神の天太玉命を祀ったところからとなる。また、天太玉命は忌部氏の祖神であることから、この地区にも忌部の形跡が残されているのではないだろうか。江草地区の南には多麻地区という地域もあり、麻等による殖産興業が盛んだったのかも知れない。境内から遠く南西の方角には、同じく天太玉命を祀る安房神社のある韮崎(旭)地区が見え、何か関連性を感じる。
境内へは、急な階段を何百段か登る事となるが大したことはない。登りきると、とても開けた空間が出現し、そこに社殿が現れる。拝殿の裏手には昔の消防器具などが置かれ、歴史を空想してしまう。本殿は正面の他四社あり、どれも立派で大切にしなければならない貴重なものばかりだ。本殿を守る屋根も、拝殿の屋根も綺麗に葺き替えられていたが、拝殿が傾いており倒壊を心配してしまう。屋根の重みが辛そうに見えた。なんとか修復できたらと切なく想うのだが・・。
鳥の声、鹿の声、風が木々を揺らし抜ける音。山の上には、とてもゆったりとした時間が流れる。心温まるこの場所に、感謝。
■忌部氏の形跡・山梨県